2008年の1月に出された「200年住宅」構想というものを覚えていらっしゃる方はいますか? あのころの首相は福田さん。このところ首相がころころ替わっているから何が何だか・・・(苦笑)。さて、この「200年住宅」ざっとその条件を列記すると、1.構造的耐久性、2.耐震性及び省エネ性能、3.内装、設備のサスティナビリティ、4.メンテナンス計画と工事カルテの作成、5.景観、街並み保全など。ということだそうです。
なるほどなるほど。当たり前のことしか書いてませんね(苦笑)。4番の工事カルテの作成以外は、我々建築家が普段から気をつけて設計にあたっている内容です。しかも、予算に関係なく最低限押さえなければならない項目です。要するに、やって当然の内容です。

確かに、今一般的に建てられている住宅の寿命は約30年。これは立て替えのサイクル年数ですが、これはあまりにも短いです。友人のイタリア人写真家アレッシオは「アリエナ〜イ!」と言います。彼の地の住宅は石で作られている事が多く、湿度も低いので100年200年は当たり前に持ちます。ちなみに、イギリスは77年、アメリカは55年だそうです。我々も、せめて50年は使える住宅にしたい、そう思って設計をしています。
日本の住宅は木造が主流です。地震の多い日本ではそもそも石造りの建物は不利で、また、石よりも木が豊富だったことから、木造の住宅が主流なのですが、湿度も高く、建物を長生きさせるには厳しい条件がそろっています。もちろん、法隆寺のように1000年の長きにわたり存在している建築物も有るのですが、これはあくまでも特殊な例。樹齢数百年の木を使い、風通しの良い(要するに夏暑く冬寒い)環境とすることで成り立っています。
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